ABOUT

 「障がいで町おこしを。石巻の商品で新しい石巻を。」
津波の中から、石巻は前進しつつあります。地元の水産加工業の皆さんも、そして、障がいとともに生きる私たちも。
 泥だらけになった缶詰を「命の缶詰」として全国へ流通させ、復興補助金と銀行借入で仮設の工場を操業させ、そうして石巻の水産加工業者は立ち上がりました。
 障がいとともに生きる私たちは、集まる場所を失いながら、教会など心ある人々に支えられながら、「もう、ひとりぼっちにさせない」と語り合い、この被災地で生活をつづけました。
 北海道・浦河の高齢過疎のただなかで、「弱さを絆に」を合言葉に、「べてるの家」は事業をおこし、街を活性化させていました。その「べてる」の皆さんが、私たちをつなぎ、励まし、前へと押し出してくださいました。
 仮設の工場を借受け、被災後の日常を生きる企業の皆様と力を合わせ、私たちは「べてるの風」を立ち上げました。
 一番小さなところに新しい力を見つけながら「障がいで町おこし」を。商品を通して、全国の皆様とつながり、新しい石巻をつくりたい。そう願っています。

        一般社団法人 シャロームいしのまき
        福祉事業所「べてるの風」理事長 大林健太郎